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2012/12/18

聞いてくれてありがとう

今回も

*olieve*の感動したお話です

 

聞いてくれて、ありがとう

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私は10年ほど前から
農林水産省などが主催する
「聞き書き甲子園」
という仕事を続けています。

これは、全国の高校生100人がそれぞれ
森で働く名人100人のところを一人で訪ね
「聞き書き」をしてレポートをまとめるという活動です。

森の名人とは
木こり、造林、炭焼き、枝打ち、椎茸作りなどに従事する職人のことですが
1昨年前からは範囲を広げて
川や海の名人にも加わっていただくことになりました。

高校生に課されたノルマはけっこう過酷です。

まず、見ず知らずの名人(ほとんどが60歳以上の高齢者)に電話をし
訪問する日を決め
当日は電車やバスを乗り継いで
森の奥へ一人で出かけ
「初めまして」と会った瞬間からテープを回してインタビューを始めるのです。

助けてくれる大人はいません。

インタビューを終えると自宅へ戻って
自分でテープ起こしをし
要点を拾い上げ
名人の一人語りのかたちでレポートをまとめます。

「大変だったけれど面白かった」
と応える高校生の横で
嬉々とした表情を浮かべているのは
高齢の名人たちだったのです。

「最初、こんな孫みたいな若い高校生に
何を話せばいいんだか
何の役に立つんだか
わかんねかったけど
会って質問されているうちに
うれしくなっちゃってね。

だって、家族も知り合いも
誰も自分の仕事のことなんかに興味を持ってくれないからね。

こんなに自分の話
長くしたことねえもんな」

もはや
「跡継ぎなどいらん!
この仕事は自分でおしまい!」
と豪語する名人たちが
「聞いてくれて、ありがとう」
と高校生に感謝を述べている姿を見て
私は涙が出てきました。

素直な気持で好奇心の赴くままに人の話を聞いたとき
聞き手は自分の記憶や気持をそこに重ね合わせ
必ず何かを感じとるはずです。

そして、聞かれた側もまた
語りながら改めて自分の頭を整理して
忘れかけていた抽斗(ひきだし)を開け
思いも寄らぬ発見をするかもしれません。

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よく、人間にとって一番辛いことは

無関心

と言いますが

現代でどんどん少なくなっている

コミュニケーションは

その人の人生の教訓を沢山聞けたり

考えていることや

自分と違った価値観を知ったりできる

大切なチャンスだと思います

 

久し振りに

祖父母をお話をしてみませんか

 

 

タイ古式マッサージ大阪

バンクンメイ本町アリエッタ店

*olieve*

 

 

 

 

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